広島エルドレッドが語る「8月不振の原因」とCSへの抱負
――「テークバックが早くなっていった」というのは、具体的に言うと?
「ボクの本来のいい時の打撃フォームは、相手投手の投げるモーションに合わせ、ゆっくりテークバックを取る。そこからボールをしっかり見て、バットの芯でとらえる。でも、知らない間にテークバックが早くなってしまって。そうなると(打つ)始動が早くなり、ボールを迎えにいってしまう。口で説明するのは難しいんだけれど、力も入ってタイミングが少し早くなっていたということだ」
――不振の原因をそこまで理解していれば、すぐに修正できたのでは?
「それができていたら、苦労はしないよ(笑い)」
――野村監督やコーチらも必死に指導されていたようですが?
「最初は周囲からいろいろと指導を受けて、自分でも頭の中では修正するポイントを把握できていた。でも、実際に打席に立つと、頭では分かっていてもできない。少しずつ自分なりに修正をしていったんだけど全然ダメでね。一時はパニックになったし、感情的にもなった。それからはどんなボールにも手を出すようになってしまう悪循環で。この時は本当に苦しかった」