日米で雲泥の差 「分配金」と「補強」がメジャーPS熱狂の源
メジャーのプレーオフの分配金は入場料収入から拠出され、プレーオフに出場した全10チームが対象になる。昨年、リーグ優勝決定戦で敗れたタイガースは約1400万円、ドジャースは約1200万円。地区シリーズで敗れた4チームはそれぞれ400万円弱、ワイルドカードゲームに敗れた2チームにも200万円近い分配金が出た。
日本シリーズにコマを進めてようやく分配金が出るプロ野球とは雲泥の差。11年当時、プロ野球の過去最高額だった日本一のソフトバンクは1人当たり約311万円、中日が約207万円に過ぎなかった。
■大型トレードもあっと言う間に成立
前出の友成氏は「7月末までに行われるシーズン中の活発なトレードも、混戦に拍車をかけています」とこう言った。
「メジャーではプレーオフ進出を狙う上位チームが、下位チームの主力を獲得するトレードが毎年当たり前のように行われます。今年でいえばアスレチックスがレッドソックスのレスター(30)、タイガースがレイズのプライス(29)、カージナルスがインディアンスのマスターソン(29)、レッドソックスのラッキー(35)といった各球団のエース級を獲得して終盤に備えました」