日米で雲泥の差 「分配金」と「補強」がメジャーPS熱狂の源
連日、手に汗握る熱戦を繰り広げているのが米メジャーリーグのプレーオフだ。
去る7日(日本時間8日)はジャイアンツとカージナルスがともに1点差で競り勝ち、ア、ナ両リーグの優勝決定戦に進む4チームがすべて出揃った。
延長十八回に決着した4日(日本時間5日)の地区シリーズ、ジャイアンツ対ナショナルズ戦は、実に6時間23分に及ぶプレーオフ最長記録。7日現在、プレーオフ16試合中、10試合が1点差、4試合が延長戦までもつれ込んだ。頂点のワールドシリーズ制覇に向け、目の離せない戦いが続いている。
選手はレギュラーシーズンの162試合が終了したばかり。今年は1日休んだだけで、プレーオフに突入した。心身ともヘロヘロのはずなのに、それでも目の色を変えるのはなぜか。
「大きいのはカネでしょう」と、スポーツライターの友成那智氏がこう続ける。
■WS制覇で1人3300万円ゲット
「メジャーはプレーオフの分配金がケタ違い。昨年で言えば、ワールドシリーズを制したレッドソックスが1人当たり約3300万円、ナ・リーグチャンピオンのカージナルスは約2500万円もの分配金を手にしています。プレーオフには年俸調停の権利を持たず、メジャー最低保証年俸(約5400万円)でプレーしている若手も多い。彼らにとって、プレーオフボーナスは大きなモチベーションになっているはずです」