「即戦力投手」から「4番」へ 巨人ドラ1位指名“迷走”の舞台裏
巨人は22日、ドラフト会議前日のスカウト会議を開いた。
参加した原辰徳監督(56)は「1位は最終的に明日(午後)4時に集合して決めようとなった。現状ではこれ以上言えないと理解して欲しい」と口が重く、山下哲治スカウト部長は「最終的に当日の動向を見て決めようとなった。候補は4人に絞ったきのうと同じ。減ってはいない。3、4人の中から決めたい」と当日に決定すると強調した。
ただ、当日うんぬんはうのみにはできない。指揮官も交えて最終確認をしておいて、前日の「4人のまま」のはずはない。すでに高校通算73本塁打を誇る右のスラッガーの智弁学園・岡本和真内野手(3年)に一本化されているようだ。
巨人は早い段階から最速156キロの早大・有原航平投手(4年)を1位指名の最有力候補に挙げていた。ドラフト戦略は「何球団と競合しようが、その年の一番実力のある選手を指名する」という伝統がある。その1番人気の即戦力投手がひっくり返った。ある球団関係者は「(白石)オーナーら経営陣の意向のようだ」と明かした。