グリエルも横取り? ソフトB「青天井の財力」と「底なし強欲」
一部スポーツ紙によれば、ソフトバンクは「4年16億円」の獲得資金を準備したという。その金額が正しいかどうかはともかく、「ソフトバンクの条件は他球団と比べものにならないくらい破格の金額だそうです。争奪戦に参加したある球団の関係者は『ウチが用意したカネではケンカにならない』と早くも白旗を揚げていましたから」とは前出の関係者だ。
ソフトバンクの後藤芳光球団社長兼オーナー代行は日刊スポーツの取材に答え、こう言っている。
「選手の獲得予算はつくるべきではない、青天井でいいと思います。必要な選手には必要なマーケットプライスがあり、それを提示するのは当然。取ってくる選手だけでなく、今いる選手の年俸もマーケットが決める」
まさしく正論だが、このご時世に選手獲得予算を「青天井」と言い切れる財力を持った球団が、他にあるとは思えない。「とにかくソフトバンクのカネの使い方はハンパじゃありませんから」と地元福岡のマスコミ関係者がこう続ける。
「補強選手の年俸ひとつとっても、実際は公表されている金額を大きく上回るケースが圧倒的に多い。もともとチームにいる選手がどこからか正確な年俸を知り、あいつがそんなにもらうなら自分ももっと欲しいと契約更改交渉の材料に使ってモメるくらいです。選手は働きに応じた金額を手にするべき、資金は青天井というのは孫オーナーの方針ですからね。かくして選手の年俸は雪だるま式に膨れ上がっていくのです」