「ベンチ定着」と「セリエA出場停止」 長友を襲う2つの危機
日本代表DF長友佑都(28)所属のインテルが欧州ELでサンテティエンヌ(仏)と敵地で対戦(日本時間7日午前3時開始)。1―1のドローに終わったが、グループF首位をキープした。
左足ヒラメ筋痛で10月初旬から欠場中の長友は、今月から本格的な練習をこなし、サンテティエンヌ戦の帯同メンバー22人に入っていた。ところが現地入り後に風邪を引き、ベンチメンバーからも外れ、結局戦列復帰は先送りに。ここにきてのコンディションダウンは痛い。このままだと長友は、「左も右もこなせるサイドの控え選手」で残りのシーズンを送ることになる。
左サイドの定位置を確保して長友を右に追いやったドド(22)は、サンテティエンヌ戦でゴールをあげた。今季は右サイドで退場処分を受けるなど、パフォーマンスの悪さが目立つ長友とは決定的な差がついた。
さらに追い打ちをかけそうなのが、リバプールのDFグレン・ジョンソン(30)をインテルが狙っているという、イギリス現地の報道だ。イングランド代表でもあるグレン・ジョンソンは、左右どちらのサイドでもプレイ可能で、長友のセールスポイントとかぶるものの、両足の強烈なシュートが武器。中に切り込んで撃つシュートは長友にない魅力だ。「インテルが来年1月の獲得も視野」との報道もあり、加入が決まれば激しいポジション争いが長友を待っている。