ブ軍だけじゃない 阪神・鳥谷の移籍先に急浮上する首都球団
「本命」は別なのかもしれない。
海外FA権を行使してメジャー移籍が濃厚といわれる阪神・鳥谷敬(33)の移籍先が注目を集めている。
現在、有力視されているのが、カナダのトロントに本拠地を置くブルージェイズ。チームは正二塁手が不在とあって、二遊間が守れる鳥谷に白羽の矢を立てている。
だが、鳥谷を知る阪神OBは首をひねる。
「ブルージェイズは今季まで明るいキャラクターの川崎(宗則=33)が在籍していた。率先して道化役を演じ、ナインやファンから絶大な人気を得たが、鳥谷と川崎は人間が正反対だ。鳥谷はプライドが高く、どちらかといえばシャイで内向的。同じ日本人ということでひとくくりにされ、ナインやメディアからオモチャのように扱われるのはたまらない。そういうことも気にする男だからね。少なくともブルージェイズは意中の球団にはなり得ないと思う」
そこで、急浮上しているのがナ・リーグ東地区のナショナルズだ。
早くから鳥谷に注目していたナショナルズは今季、甲子園にスカウトを派遣。そのスカウト陣の最前線に立つ元広島、楽天監督のマーティー・ブラウン環太平洋地域コーディネーター(51)も鳥谷獲得をプッシュしている。鳥谷本人の性格はもちろんのこと、家族の好みなどについても調査が済んでいるといわれる。