フィギュアスケート引退の村主章枝 目指す「振付師」への課題
「羽生(結弦)選手に『振り付けをしてもらいたい』と言われる振付師になりたい」――。
女子フィギュアスケートで五輪に2大会連続出場(ソルトレークシティー、トリノ)した村主章枝(33)が13日の引退会見でこう話した。
日本人初のグランプリファイナル覇者でもある村主は「次回の五輪は37歳と年齢的にも厳しいので競技者としては潮時かなと思いました」と引退を決めた理由を説明した。
今後は現役時代に振り付けを依頼していたローリー・ニコル氏に師事し、コリオグラファー(振付師)を目指すという。
振付師は演技プログラムを構成する上でスケート技術に加えて、芸術や音楽に関する知識も求められる。最近では独創的な演技が評価される傾向にあり、振付師のセンスも問われる。
村主は04年世界選手権に女子で初めてパンツルックで出場。06年GPシリーズカナダ大会に当時は禁止されていたボーカル入りの曲を使用するなど、パイオニア的な存在だった。振付師に転身後はオリジナルの演技が編み出せるか。