巨人“銭闘”開始間近…「変動制」の阿部だけが割りを食う理由

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 巨人が19日、ジャイアンツ球場での約3週間の秋季練習を打ち上げた。原辰徳監督(56)は「落ち着いて取り組めた」と総括。これからは順次、契約更改交渉を行っていく。

 今季リーグV3を達成。だが、球団は大盤振る舞いできない事情がある。その後のCSで4連敗。日本シリーズ進出を逃した上に、個人成績がぱっとしないのだ。大幅に昇給するのは、防御率のタイトルを獲得し、セ・リーグMVPが予想される菅野くらい。特に規定打席到達者の中で3割打者ゼロという貧打の野手陣はドキドキだろう。

 注目は日本球界最高年俸、推定6億円の阿部慎之助(35)だ。

 打率は.248でリーグ最下位。昨オフに2年契約を結んだものの、年俸はこれまで同様、あえて「変動制」にしている。「成績が出れば上がるし、出なければ下がる。いい成績を出して上げてもらえるように頑張る」というポリシーがあるからだ。

「昨年は球団の日本人最高額となる松井秀喜の6億1000万円を超える金額を提示されたが、自ら辞退を申し出た。そんな心意気も、数字が残せなかった今回、交渉材料には使えそうにない。ダウンは確実です」(球団関係者)

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