スローモーションのようにゆっくり振る
前回も書いたが、今どきのツアープロはアイアンだけでなく、ドライバーもハンドファーストな状態でインパクトを迎えている。先週のダンロップフェニックスでプレーオフの末、優勝した松山英樹もそうで、スイング動画をスロー再生するとハンドファーストな状態でボールを力強く叩き、300ヤードを超える飛距離を稼いでいる。
対してアマチュアの多くは、インパクトでハンドファーストになっていない。ダウンスイングの早い段階で手首のコックがほどけてしまい、インパクトで左手首が甲側に折れ曲がり、ハンドファーストとはまったく逆の形、ヘッドファーストになっている。
では、どんな練習をすれば我々アマチュアもハンドファーストな状態でインパクトを迎えることができるのか?
一番のポイントはインパクトではなく、ダウンスイングの矯正。ダウンスイングで右手を使い過ぎるのを我慢し、手首のコックをキープすることを覚える必要がある。
そのためにやるべきことは、とにかく、ゆっくりと、ていねいに正しい動きを反復することにある。具体的に言うと、超スローモーションの動きでボールを打つ。ゴルフスイングは1秒ちょっとの動きだが、いつもより10倍以上の時間をかける。10~15秒かけて1球のボールを打つのだ。