6000万円で更改の巨人亀井 あえて「単年契約」選択の思惑
立ち位置は不安でも、打撃には手応えがあった。打率.296、8本塁打、26打点。「ケガをしなければ(ブレークした)09年くらいの活躍はできた。きっかけになった年」と振り返った。
だからだろう。去る9日に無事に下交渉した際、球団側に提示された複数年契約を「単年で勝負させてください」と断った。
「やっぱりケガ持ちなんで。複数年を組んでもらって、いいのかもしれないけど、(成績に)納得ができた時にまた組んでいただけたら」と説明したが、来季はヒジとヒザの手術明けとなる外野の長野が開幕に間に合うか微妙な状況。一年を通じて試合に出られれば「1億円」の大台も見えてくる。複数年契約で年俸が固定されるより、納得のいく金額をもらいたいという来季への自信の表れだろう。