ロペスがDeNA入り クビにした巨人の選手が恐れる理由
「なんでクビにしちゃったのかな。あんな優良助っ人はいないのに」
巨人の某選手がこう言った。巨人を自由契約になったホセ・ロペス(31)が12日、DeNAに年俸1億5000万円の2年契約で入団することが決定。球団を通じて「ベイスターズのメンバーになれることを光栄に思います。大変うれしく、大変興奮しています」とコメントした助っ人に、「敵として厄介な相手になりそう」と巨人は早くも警戒心を強めているのだ。
ロペスは今季、チームトップの22本塁打を記録したものの、打率は.243と低空飛行。安定感に欠ける打撃がクビの一因になったが、選手内の評価は高かった。特に堅実な一塁守備は投手陣から絶大な信頼を寄せられて、「ホセのあの守備なら、打率2割ちょっとでも十分」と言われた。
今季は粗さが目立った打撃も、昨季は打率.303、18本塁打。毎試合前と試合後に必ずスコアラー室を訪れ、相手投手のデータとビデオを繰り返し見ながら準備と反省をする姿は、日常的な光景になっていた。今年の夏場には少しでも出場機会を得ようと、自ら外野用のグラブを発注。経験のない左翼に挑戦しようと、試合前練習中に黙々と外野で打球を追った。要するに真面目で、そんなところにも「敵にしたら厄介」と巨人ナインが恐れる理由があるのだ。