地味ながら着実に補強…来季のDeNAは怖いチームになる
セの台風の目になるかもしれない。
11日、DeNAの主力2人が契約を更改した。6月から8年ぶりに先発復帰した山口俊(27)は800万増の8800万円でサイン。シーズン途中からとはいえ8勝5敗、防御率2.90の成績を残し、「来季は先発で。沢村賞を目指したい」と笑顔を見せた。ルーキーながら守護神として1勝4敗、21セーブ、防御率2.33の三上朋也(25)は2250万円アップの3200万円だ。
今オフ、話題になる球団といえば、大補強を敢行するソフトバンクやオリックスばかり。DeNAは金城の巨人移籍やブランコ退団などが活字になるも、目立った補強といえばソフトバンクを自由契約になった岡島を獲得したくらいだ。
が、だからといって来季もBクラスとは限らない。今季は5位に終わるも、終盤には阪神らと3位争いを繰り広げた。2ケタ勝利した井納、久保に山口を加えた3本柱がおり、守護神の三上は盤石。不安定だったセットアッパーも、岡島の加入で解消する。
野手もブランコの抜けた穴埋めに巨人を退団したロペスが濃厚。さらにグリエルが残留すれば、打力は何の不安もないだろう。
目立った動きはなくとも、着実に戦力を整えつつあるDeNA。他のセ球団は甘く見ていると足をすくわれかねない。