西武の新助っ人ルブラン データでは本拠地との「相性最悪」
救世主か、被本塁打王か。
12日に西武が獲得を発表したウェイド・ルブラン投手(30=前エンゼルス)。メジャーでは通算107試合で21勝33敗。今季は11試合で1勝1敗とはいえ、パドレス時代の10年は8勝(12敗)を挙げたこともある。西武は先発左腕が手薄なことから期待が高い。
ただ、気になるのが球場との相性だ。パドレス時代は本拠地での登板に限れば、防御率2.96だった。これは外野が広く、投手有利といわれたペトコ・パークが本拠地だったためだ。逆にビジター球場では防御率6.16と倍以上に跳ね上がっている。
ルブランは直球の平均が140キロ程度と、変化球主体の軟投派左腕。ボールが軽く、狭い球場だと一発を浴びやすいのだろう。そんなルブランが来季から本拠地とする西武ドームも本塁打が出やすい。今季の119本塁打はパの球場トップ。背面の山から外野方面に吹き下ろす風に加え、低いフェンスが打者有利の球場にしているのだ。
ルブランの年俸は1億2000万円。ひょっとすると、「高い買い物」になってしまうかもしれない。