グリエルも逃し…巨人がストーブリーグ“歴史的惨敗”の原因
■いつの間にか松坂獲りからも消え…
かつての巨人なら、こんなことはなかった。今季同様、クライマックスシリーズで敗退した07年オフには、ラミレス、グライシンガー、クルーンを一気に獲得。Bクラスの4番とエースと守護神を引き抜くという強引な手法に、チーム外からはもちろん、巨人内からも「いくらなんでもやり過ぎだ」と批判や不満の声が噴出したものの、お構いなしだった。昨年もFAで大竹と片岡を補強。大竹は金に糸目をつけないソフトバンクとの争奪戦を制した。巨人が補強で国内他球団の後塵を拝することなどほとんどなかったが、このオフは連戦連敗である。
FA戦線ではオリックスの金子と楽天・嶋、メジャー帰りの大物では松坂、中島をそれぞれソフトバンクとオリックスにさらわれ、巨人が狙っていた大型助っ人右腕もソフトバンクに持っていかれた。興味を示した「大物」にことごとく逃げられるという醜態を演じているのだ。これまでの補強は、新外国人2投手とFAで相川と金城の2人を獲得した程度。OBからは「下位球団のレギュラーでもない40歳手前の選手を取ってお茶を濁しているだけ。ストーブリーグは歴史的惨敗」と厳しい声も上がる。