グリエルも逃し…巨人がストーブリーグ“歴史的惨敗”の原因
今季、144試合で実に113通りもの打順を組み、選手を混乱させたのがいい例だ。最終的に豊富な戦力と能力の高い選手自身がそれをはね返してリーグ3連覇を成し遂げたものの、「選手本位ではなく、ベンチ主導の野球」を旗印に掲げる原監督は来季に向けて、「チームを解体する」と今から意気込んでいる。そんな指揮官に不安を覚える声が球団内にあっても不思議はない。
先日は白石オーナーが、唐突に「ポスト原」に言及した。
「松井君もポスト原の有力候補であるのは間違いない。来年中にいろんなことを考えなきゃいけない。もちろん、原監督の続投もあるかもしれないし、ポスト原を決めなきゃいけないということにもなるかもしれない」
松井秀喜氏(40)、高橋由伸兼任打撃コーチ(39)の名前が公然と次期監督候補として語られるのは、巨人上層部が現実として近い将来の世代交代を意識していることに他ならない。原監督のもとで4連覇を目指す来季も大事だが、新監督を迎えてガラリとチームを変える数年先はそれ以上に重要な問題。今ストーブリーグの歴史的惨敗はあるいは、球団の自作自演ではないか、という見方もあるのだ。