グリエルも逃し…巨人がストーブリーグ“歴史的惨敗”の原因
球界に衝撃が走った。15日、巨人が獲得に乗り出していたキューバ人助っ人、ユリエスキ・グリエル(30)のDeNA残留が大筋で合意したからだ。契約は1年で、年俸は総額で推定5億円だという。
条件では巨人が上回っていたとされる。中南米球界事情に精通する関係者によると、「当初DeNAは、今季の年俸1億円より大幅に増額した1年3億円以上を提示していた。巨人は一時、2年8億円ほどを提示していた」という。
では、なぜ敗れたのか。「金額だけでなく、本人の意向をくんだキューバ政府側の条件があって、それがネックになった」と、この関係者が続ける。
「(1)本職の三塁固定(2)実弟のユニエルキスとのセット契約(3)春季キャンプの参加免除(4)苦手な飛行機での遠征は本人の意向をくむ(5)キューバからのコーチ派遣の受け入れ。他にも細かい条件が複数あったようです。巨人の立場で検証すると、(1)は村田がいる。(2)は支配下枠70人がすでに迫っているため、弟には『育成』を提示したもよう。キューバリーグの真っ最中だけに(3)は仕方ないところだが、『横一線』を強調する原監督が早期合流を望み、難色を示した可能性がある。(4)も巨人は特別扱いできないという方針。結局のめた条件は今季も実績がある(5)くらいだったようです」