成長過程ダルそっくり 日ハム大谷「3年目の握力」にOB仰天
その瞬間、日本ハムOBは思わず、「おっ?」と声を漏らした。今年に入ってから初めて大谷翔平(20)と会ったこのOB、久しぶりということで握手を交わした時の話だ。
「大谷と握手をするのは2年ぶりくらいだったけど、驚いたのはその握力。昔は何とも思わなかったのに、今度はガッチリ握り返してきてね。強いの何の、こっちの手が痛いくらいだったよ。ダルビッシュ(現レンジャーズ)の握手も同じだった。入団当時は大したことないな、と思っていたけど3年目には指の跡が手に残るくらいの力だったからね」
もちろん、握力が強いから優れた投手というわけじゃない。このOBが驚いたのは、その成長ぶりだ。
大谷は2年目の昨季、開幕当初に140キロ台だった速球が、5月13日の試合で158キロを計測すると、その後はほとんどが150キロオーバー。この試合を境に別人のように覚醒した。ダルビッシュも入団2年目の06年、シーズン最終戦でリリーフ登板してからは人が変わったようにボールのスピードもパワーも上がった。これは当時、「先発だとペース配分を考えすぎて力をセーブしている」と懸念した佐藤投手コーチ(現ソフトバンク)の配慮が大きかった。