“巨人の鉄腕”山口の復活を喜ぶ新守護神候補・沢村の皮算用
巨人の鉄腕が実戦復帰を果たした。山口鉄也(31)が、日本ハム戦の八回に3番手として登板。先頭のハーミッダに一発を浴びたが、その後は3人を5球で抑え、1回を1失点だった。
昨年途中に左ヒジを痛めた影響から、これまで慎重に調整してきた。山口は「投げられたことが良かった。実戦が始まったので打者を抑えていきたい」と頬を緩め、原監督も「腕を振って投げられたことが収穫ですね」と一安心の様子である。
昨季は防御率3.04と苦しんだ。7年連続60試合登板のセットアッパーの復活は、リーグ4連覇を目指す巨人の最重要課題。そんな中、指揮官同様に復帰を喜んでいるのが、先発からリリーフに転向した沢村拓一(26)ではないか。山口のデキが自身の今後に大きく関わってくるからだ。
絶対的な存在だった山口がコケれば皆コケる――。昨季は西村もマシソンも調子が上がらず、救援防御率は4.01。原監督はリリーフ陣の整備をテーマに掲げ、沢村を転向させた経緯がある。
「勝利の方程式」は運命共同体。現に13年にセーブ王に輝いた西村は抑え時代、山口をこう評していた。