年俸微増でもヤル気 オリ助っ人バリントンにタイトルの予感
オリックスの新助っ人右腕・バリントン(34)が開幕に向け、順調な調整ぶりを見せている。
5日のヤクルト戦でオープン戦初登板。四回に自らの失策と押し出しで3失点(自責1)したものの、三回までは打たせて取る持ち前の投球術が冴え、無失点で切り抜けた。これで先月25日の楽天との練習試合(3回3安打無失点)に次いで2戦連続の好投。「球が高めに浮いたこともあったけれど、ストライク先行で攻めていけたので良かった」と上機嫌だった。
新天地でのやる気を支えているのは「環境」の違いだ。
昨年まで4年間在籍した広島は、キャンプ、オープン戦でも外国人の特別待遇は少なく、早朝から始まる全体練習に参加させられたり、「強制」のブルペン投球などもあったという。ところが、オリックスは主力の外国人選手に対し、最低限の全体練習以外は「自己流調整」を認めている。バリントンもキャンプ中は午前中の軽い練習で切り上げることが許され、「このチームは自分のやりたい練習をしっかりやれる。とても快適だ」と話していた。
年俸は昨年の広島時代(1億3600万円)に比べ微増(1億5000万円)でも、本人はオリックスの空気が相当気に入っている。
昨季9勝(8敗)のバリントン。「管理」の広島から「放任」のオリックスでタイトル獲得の予感が漂う。