年6回開催の大相撲本場所 一体ダレが大儲けしているのか
「地方場所は年に1度しか開催されないだけに、お座敷がかかる頻度が東京とはケタ違い。特に大阪の相撲熱は東京と比べても遜色がないから、先乗りする担当親方は大歓迎される。夜なんて、連日のようにタニマチや地元財界の有力者にチヤホヤされるからね。小遣いだって、山ほどもらえるよ。それでいて、チケットはお茶屋が勝手に売ってくれる。去年まで大阪場所担当だった貴乃花親方(元横綱)は吉本新喜劇に出るなどアピールしていたが、そこまでしなくても成功は約束されている。中には可愛がっている親方をあえて大阪場所担当にする理事長もいた」
北の湖理事長(元横綱)が貴乃花親方を大阪場所担当にしたのは12年。当時も「目をかけている貴乃花に甘い汁を吸わせてやろう、というもくろみがあるのではないか」と言われていた。
地方場所の中でも客が入らないのが九州場所。誰がやってもチケットが売れないといわれているが……。
「それを劇的に変えられる可能性があるのが浅香山親方、元大関の魁皇です。出身地の福岡では絶大な人気を誇る。彼が営業マンになればチケットの売れ行きも期待できる。ただし、まだ42歳と若いので、理事職のひとつでもある地方場所担当にはなれない。もっとも、将来そうなれば浅香山親方の家には蔵が建つともいわれています」(協会関係者)
年に6回、地方にとっては1年に1回しか来ない本場所を心待ちにしているのは、地元のファンだけではない。