オープン戦2敗目…ヤンキース田中将 開幕へこれだけの不安
開幕に向けて不安は尽きない。右肘靱帯の部分断裂からの復活を目指すヤンキース・田中将大(26)が31日(日本時間1日)のツインズ戦に登板。オープン戦最後のマウンドは4回3分の1を1本塁打含む7安打3失点、無四球、1三振。2戦連続の被弾でオープン戦2敗目を喫した。
二回に2番エスコバー、ハーマンに連打を浴びて1点を失うと、続く四回には3長短打で加点を許す。五回にはエスコバーに一発を浴び、立ち直る気配すら見せず、4番バーガスに左前打されたところで降板。全体的に制球に苦しみ、エスコバーに許した一発は今季から取り入れたツーシームが真ん中に入り、完璧に捉えられたものだ。
今オープン戦は4試合(14回3分の2)を投げ、13安打の6失点で防御率3.07。結果だけ見たらまずまずの仕上がりといえるが、決して万全の状態ではない。実際、オープン戦初失点を喫した25日のメッツ戦後の会見では、米メディアから「まだ変化球を投げる際、恐怖心はあるのか?」と聞かれ「春先だし、しっくりこないこともある」と本音を漏らしている。
田中は「常に肩、肘に負担のかからない投げ方を考えている」とは言うものの、完全にフォームが固まったわけではなさそうだ。