<第4回>母はバドミントンの全国大会で陣内貴美子と対戦
昨年の正月、大谷がプロ1年目を終えたシーズンオフのことだ。
大谷は姉の結香(22)と、母・加代子(51)の姉の子供たち、いとこの男女2人と、計4人で横浜の街中を歩いていた。すると、通りすがりの人々はみな、「えっ?」と目を白黒させながら振り向いた。
大谷は当時から二刀流ルーキーとして注目されていた。中には大谷だと気付いた人もいたのかもしれない。しかし、往来の人々を驚かせたのは、大谷が有名人だからではなかった。加代子がケタケタと笑いながらこう言った。
「翔平と私の姉の息子が192センチ、結香と、姉の娘が168センチ。190センチが2人と170センチ近い女の子がヒールを履いて歩いてたわけですから。そろって背が高いので、当人たち同士は同じ目線なんですけど、外から見たらねえ……」
これだけ長身の4人が雑踏を歩いていれば、嫌でも目立つし、道行く人々もいったいどういう連中なんだとビックリするわけだ。
父親の徹(52)は182センチ。徹の父・正幸(78)は180センチ。「父が授業参観で学校に来ると、同級生の父兄の中で頭ひとつ出ていました」と徹は話す。