<第4回>母はバドミントンの全国大会で陣内貴美子と対戦
加代子の父・明(80)も174、5センチというから、当時としては大きい方だ。
「親族はみな、大きいんですよ。私は3人姉妹で、その中で姉は低い方ですけど、それでも167、8センチありますからね。私と妹は170センチくらい。で、旦那さんたちはみな、180センチ以上あるんです」(加代子)
兄の龍太(27)は187センチ、姉の結香は168センチ。大谷も含めたきょうだい3人、そろって背が高いのは遺伝以外の何物でもない。
加代子の父・明は中学時代、野球部に所属してエースで4番だった。短距離の記録がしばらく破られずに残っていたそうだから、運動神経は良かった。
工業高校を出て大手電機メーカーに就職、「技術職というか、もともとは現場でした」(加代子)。定年まで勤め、いまは自宅近くに畑を借り、収穫した野菜を岩手の大谷家に送ってくれている。
大谷の父親が野球なら、母親の加代子はバドミントンに打ち込んだ。
始めたのは小学校5年生のとき。自宅近くにクラブチームがあり、メンバーを募集していた。