まだ1勝の阪神藤浪 3連勝ハム大谷との「決定差」克服できず

公開日: 更新日:

 鳥谷の逆転2ランで連敗を6で止めた阪神だが、先発藤浪に不安が残った。

 21歳の誕生日に連敗ストッパーを託された右腕は、この日も五、六回にスタミナが切れた。甘いコースを野間、松山に長打にされ、勝ち越されて七回で降板した。

 初回には左前打で出塁の丸を無警戒。楽に盗塁を許すと、六回には田中のバント処理をミス(記録は内野安打)。七回には、1死一塁から安部の投ゴロを捕り、何を慌てたのか二塁ベース右側へ高い送球。鳥谷が腕を伸ばしてどうにか捕球し、体勢を崩しながら一塁へ送球したものの併殺は取れなかった。

 スタミナ不足や未熟なフィールディングのほかに、走者に対する意識の低さなどは、いずれも藤浪の課題とされていることだが、今も改善されていない。某球団のスコアラ―がこう言う。

「藤浪の課題は真剣に取り組めばすぐに修正できるものばかり。高校時代からストレートが速く、しかも多彩な変化球で打者を手玉にとってきたので、守備練習やクイック、牽制球など、細かいことをおろそかにしてきたのだろう。それにしても、プロ3年目になっても、自分に足りないもの、苦手なことを克服できないというのはどういうわけか。メジャーへ行ったダルビッシュや田中という高卒の先輩投手だけでなく、同級生の大谷とも決定的に違うところです」

 これで阪神のエースになれるのだろうか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」