裏に大物の存在 バスケ協会トップに就く川淵氏“真の狙い”
14日、日本バスケットボール協会の会長に川淵三郎氏(78)が就任することが確実になった。
Jリーグの初代チェアマンにして、現在も日本サッカー協会最高顧問に君臨する川淵氏になぜ、白羽の矢が立ったのか。
その経緯に触れる前にまず、バスケットボール協会の内情をおさらいしておく必要がある。
「日本には現在、企業チームを中心とする『NBL』とプロの『bjリーグ』という2つのトップリーグが国内に混在しています。これに対し、世界の協会を管轄する国際バスケットボール連盟(FIBA)は『1国1リーグ』を理想とし、08年から2つのリーグを統合するよう日本バスケ協会に求めていた。しかし、互いのリーグの既得権益がぶつかり合い、一向に事態が進展しない。業を煮やしたFIBAが昨年、ついに『10月末までに統合しなければ重大な処分を科す』と通告。事ここに至ってなお、FIBAへの回答期限の直前になってなんと、協会会長がケツをまくって辞任してしまった。怒ったFIBAが協会に対し、無期限資格停止処分を科したのです」(専門誌編集)