裏に大物の存在 バスケ協会トップに就く川淵氏“真の狙い”

公開日: 更新日:

「Jリーグ崩壊」などの著書があるスポーツライターの工藤健策氏がこう言う。

「Jリーグ初代チェアマンとして川淵さんには改革の旗手というイメージがあるが、私はそうは思いません。川淵さんによってJリーグは拡大政策が進み、93年の10チームから今のJ3制52クラブの大所帯になった。その結果、何が起こったか。試合のクオリティーが下がり、J2やJ3にはプロでありながら100万円、200万円に満たない年俸でプレーする選手がゴロゴロいるという格差を生んだ。日本の国土面積を考えれば明らかにキャパシティーオーバー。にもかかわらず、拡大政策を取ったのは、トップに君臨する自らの権益を広げ、守るためだと私は思っています。日本のスポーツ団体はそれぞれに競技者出身のボスが君臨していて民主主義が通用せず、当事者能力も自浄能力もゼロという団体が少なくない。今回のバスケはその典型ですが、川淵さんの会長就任はバスケに新たなボスを生むだけではないか。サッカーの世界で一丁上がりになりつつあった川淵さんに新たな食い扶持を与えるだけではないか。そんな気がしてなりません」

 川淵氏がバスケ界の“救世主”になるとは限らないのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭