裏に大物の存在 バスケ協会トップに就く川淵氏“真の狙い”

公開日: 更新日:

 これにより、現状ではバスケ日本代表は男女とも、来年に迫ったリオデジャネイロ五輪の予選にも出場できない状態。20年の東京五輪で与えられるはずの開催国出場権も、剥奪される可能性が出てきたのだ。

■アマ団体の“首領”を気取る元首相

 この未曽有の事態に登場してきたのが、川淵氏である。FIBA主導で設置された事態収拾のタスクフォースの一員として、今年1月にチェアマンに就任。近く正式にバスケ協会トップに座ることが決まり、Jリーグの大河常務理事を引き抜いて協会に新設される事務総長に据えることも決定した。サッカー界のツートップが混迷するバスケ界の改革に乗り出すことになったのだ。

「一連の人事の裏には、元首相で体協の森喜朗名誉会長がいるともっぱらです。20年東京五輪の組織委会長でもある森元首相は、アマスポーツ団体のドン。バスケのゴタゴタを一日でも早く収束させたい。そこで、早大の1年先輩にあたり公私に親しく、東京五輪組織委の評議員も任せている川淵氏をバスケ協会に送り込んだ。川淵氏には、この秋にも国に新設されるといわれるスポーツ庁の初代長官に就きたいという野望がある。バスケで成果を挙げれば大きな手柄になりますからね」(マスコミ関係者)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動