千葉、埼玉、静岡、愛知…広がる東京五輪会場のズサン計画
もう、これじゃ「東京オリンピック」とは呼べないのではないか。競技会場が、千葉、埼玉、静岡、愛知……と、全国に広がりそうなのだ。
14日、レスリング、フェンシング、テコンドーの3競技は、千葉県の「幕張メッセ」で行うことがほぼ決まった。大会組織委員会の森喜朗会長が、千葉県の森田健作知事に「幕張メッセ」での開催を要請し、森田知事が了承した。
当初、3競技は「東京ビッグサイト」で実施する計画だったが、IOCから「スペースが足りない」と指摘され、組織委員会が大慌てで“代替施設”を探していた。
しかし、これほど予定会場の変更が相次ぐのは異常なことだ。すでに、バスケットボールは江東区から「さいたまスーパーアリーナ」への変更が決まっている。セーリング会場についても、江東区での実施が不可能と分かり、愛知県への変更が有力視され、自転車競技も静岡県「伊豆ベロドローム」への変更が検討されている。
2020年「東京五輪」は、選手村から半径8キロ圏内に競技場を集中させる「コンパクト五輪」がウリだったはず。なのに、千葉や埼玉で実施するなんて、どこが「コンパクト」なのか。