著者のコラム一覧
児玉光雄追手門学院大学客員教授

47年兵庫生まれ。京大工学部卒業。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院に学び工学修士号を取得。米国オリンピック委員会スポーツ科学部門本部の客員研究員として五輪選手のデータ分析に従事。前鹿屋体育大教授。日本スポーツ心理学会会員、日本体育学会会員。

元全日本選手プレーヤー提言 「日本テニスはスペインに学べ」

公開日: 更新日:

 錦織選手(世界ランク6位)は13日のイタリア国際初戦(2回戦)を2-0(7-6、7-5)で突破した。

 私は、「錦織は突然変異で生まれた」と考えている。だから、いくらスポーツ科学がバックアップしても、あるいはいくら猛練習を選手に課しても、「錦織」を量産することはできない。

 最新の男子シングルスの世界ランク100位以内を見た。国別で選手の数を比較した時、1位はアメリカでもオーストラリアでもなく、人口が日本の半分にも満たないスペインだ。現在100位以内にスペイン選手が11人入っている。しかもそのうちの5人はトップ20である。

 日本は錦織選手以外に添田選手(86位)だけ。人口が日本の半分にも満たないスペインにできて日本にできないことはない、と私は考えている。

 実は、スペインのテニスは日本のテニスと、とても似ている。彼らの持ち味は、ナダル選手やフェレール選手に代表されるような、ベースラインで延々とラリーを続ける泥くさいテニス。それは、スペインにおける主要サーフェスであるクレーコート(赤土)と深い関係がある。なかなかエースを取れない球足の遅いクレーコートが、スペインテニスの粘り強さを生み出している。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース