貧打深刻の巨人 主力からは内田二軍打撃コーチ“待望論”噴出
「現在の一軍打撃担当は村田コーチ、清水コーチと高橋由兼任の3人。昨年の打撃担当からなぜか総合に“格上げ”された村田コーチは原監督の右腕だから安泰で、高橋由は選手の時はコーチ業と混同しないという約束事がある。となると、消去法で清水コーチあたりは戦々恐々ではないか」(チーム関係者)
ナインからは名伯楽待望論がある。阿部と坂本は故障で離脱した際、真っ先に二軍の内田順三打撃コーチ(67)の指導を仰いだ。開幕前に二軍落ちした村田もマンツーマン指導を受けている。内田コーチは昨季まで広島の二軍監督を務め、オフに3度目の“出戻り”で巨人に帰ってきた。これまでに広島では野村、緒方らの監督経験者、巨人でも松井や高橋由らを育て、06、07年に一軍打撃コーチを務めていた。巨人の二軍関係者が言う。
「打てなくてみんな切羽詰まっている。だから一軍の主力でも二軍に来ると、真っ先に内田コーチのところへ行く。逆にいうと、一軍にそういう存在がいないんです。内田コーチはドラ1新人の岡本ら『若手育成』を期待されての復帰だったけど、一軍はこんな状況だし、主力の待望論があるのは確かです」
打つ手がことごとく外れる原監督の次なる一手はトレードによる緊急補強ではなく、一、二軍の打撃コーチのトレードになるかもしれない。