代打起用を監督に進言 イチローの“後ろ盾”は新ベンチコーチ
首脳陣の交代は吉と出そうだ。
レドモンド前監督はイチローを先発投手の代打として優先的に起用してきたが、指揮官が交代してしばらくは立場が一転。イチローに代わって投手の代打には控え内野手のボーアらが送られていた。ここに来て再び代打として使われるようになったのは新たに就任したマイク・ゴフ・ベンチコーチの存在が大きいという。
ダン・ジェニングス新監督から招聘されたゴフ・ベンチコーチは05~07年、マリナーズで一塁ベースコーチを務めた。チーム内では当時のジョン・マクラーレン監督らとともに数少ないイチローの理解者だった。
現在はコーチ経験すらない指揮官に代わってゴフ・コーチがベンチからサインを出す機会も増えている。ゴフ・コーチの存在がイチローの起用法にも影響しているのは明らか。ジェニングス監督はセオリーを重視するタイプだが、24日のオリオールズ戦で左腕マティスに対して代打で起用したのはベンチコーチが進言したからだという。
依然として「4人目の外野手」に変わりはないが、ベンチの肥やしになることはなさそうだ。