復活も不安残るマー君の右肘 手術の“境界線”は「3ミリの差」
46日ぶりの勝利も手放しに喜べない。
右手首の炎症と上腕の張りで故障者リスト(DL)入りしていたヤンキース・田中将大(26)が3日(日本時間4日)のマリナーズ戦で3勝目をマーク。7回を3安打1失点と上々の内容で復帰登板を飾ったとはいえ、昨季、靱帯を部分断裂した右肘に不安は残る。
試合後、米メディアから右肘について質問されると「自分自身がマウンドに立ち続けることで、安心してもらえる。健康であり続けたい」と話したが、残りのシーズンをフルに働ける保証はないのだ。
一度切れた靱帯は、メスを入れない限り、修復するのは不可能だ。昨年5月に痛めた際、4球団のチームドクターから「手術不要」と診断されたものの、今後もマウンドに上がり続ければ、患部への負担が増し、靱帯が完全に断裂する可能性が指摘される。手術を勧めるヤンキースのフロント陣が心配するのはそこだ。
■トミー・ジョン手術のベテラン医師が解説
田中がマウンドに立ち続けられるかどうかの境界線は、わずか3ミリの差だという。