深刻貧打の巨人 苦肉の打開策は昨年失敗の「先発5人制」
■原監督は「5人制」を推奨
巨人のチーム防御率2.67は12球団トップ。順位はブービーでも、交流戦の防御率2.95は12チーム中4位だった。開幕から投手陣におんぶに抱っこだったのに、これからさらに負荷がかかることになる。
「中5日で回ると柱が5人という感じになる。6人で回すと弱さを感じる人が出てくる。4とか5で回る方が先発陣としては強い」
かねてそう言っている原監督は昨季も「先発5人制」を推奨した。が、これは頓挫。昨季は先発5人でスタートしたものの、6月に内海が左肩痛、8、9月に菅野が右手中指や右ヒジ痛など故障が続き、夏場は5人で回せなかった。
失敗した昨季の少数精鋭作戦に再びかけるわけだが、これが吉と出るか凶と出るか。右ヒジに古傷を抱える菅野、34歳のベテラン杉内、新人の高木勇──救援陣にとっても、今年は過酷な夏になりそうだ。