レ軍前監督ワシントン氏が初めて語るダルビッシュの“素顔”
ダルビッシュ有(28)のボスとして知られたレンジャーズのロン・ワシントン前監督(63)。開幕から低迷した昨季は9月5日、シーズン終了を待たずに辞任。今年5月には06年までコーチとして所属したアスレチックスの特別内野守備インストラクターに就任した。ダルが12年に渡米して以来、3年間にわたって間近で見てきた、かつての指揮官を直撃した。
――右肘の手術で今季は棒に振りましたが、監督としてダルをどう見ていましたか?
「ダルは見事にこちらにアジャストした。最初のころ、彼は自分の母国に対し『自分がアメリカでやれる』ということを、アメリカには『自分がここでできる』ということを証明しようと頑張っていたように私は思った」
――結果を残さなくてはいけないと気負っていたということですか?
「1年目の前半戦が終わりに近づく頃に、彼は自分が納得させなくてはいけないのは自分自身だと気付いたようだった。自分はユウ・ダルビッシュである、ということをね。その後は、ずっとユウ・ダルビッシュであり続けた。彼は適応するための移行期を経験せねばならなかったが、それをとてもうまくやったと思う。でも最初のころは、彼は、“誰をも納得させねば”という気持ちがあったのだろうと思う」