レ軍前監督ワシントン氏が初めて語るダルビッシュの“素顔”
――ダルについて印象に残っていることは。
「まず多彩な球種に驚いた。彼は試合を操れると思った。印象的な出来事といえば、彼が2度、あと1人のところでノーヒッターを逃したことだね。本人に言ったのを覚えているけれど、今後の野球人生のどこかで彼はきっと達成できるはず。今年はプレーできなくても、彼はプロ意識の強い頑張り屋だから復帰後もきっと大丈夫」
――イチローのメジャーデビュー戦(01年)ではアスレチックスの三塁コーチを務めていました。対戦相手としてのイチローをどう見ていましたか?
「イチローはレジェンド。今の彼はデビューした時ほどのスピードはないかもしれないし、目と手の反射的な連係のハンド・アイ・コーディネーションも衰えたかもしれない。それでも今もチームにチャンスを与えられる存在。まだ彼の技術はチームに貢献できる。だから彼は今でもプレーしているのだろう。彼は今でも盗塁もできるし、外野からの送球で走者をアウトにできるし、打球が内野を転がっている間に走り抜けて安打にすることもできる。人々が見慣れたそういうイチローは今はもう常には見られないかもしれない。でも今もチームの力になっている」