【全英オープン】松山は初日64位 深刻パット不振で出遅れ
【全英オープン】(セントアンドルーズ・オールドC・7297ヤード・パー72)
今季メジャー連勝中のJ・スピース(21)と、全米オープン2位のD・ジョンソン(31)と同組でスタートした松山英樹(23)。全英は3年連続3度目の出場で、13年大会は6位。今年のマスターズでは5位とメジャーで好成績を残しているだけに期待がかかった。
風が穏やかだった現地午前9時33分スタートで、ジョンソンは7アンダー単独首位。スピースは5アンダー8位タイと上位につけたが、松山は好条件を生かせずにイーブンパー64位タイと出遅れた。
「パッティングが6番あたりから全然入らなくなって、修正できなかった。あまりにも入らなくて途中から自信がなくなっていろいろ考えたけど、最後まで自信を持って打つことができなかった。微妙な距離を先に全部入れられて、入れ返す力がなかった」(松山)
■フェアウエーキープ率は94%なのに…
ジョンソンとスピースは前半から面白いようにパットを決めていたが、松山は6番2.5メートル、7番1.5メートルのバーディーチャンスを逃したあたりから、グリーン上で迷いだしたのだ。松山はこの日、ポットバンカーにつかまったのは1度だけでフェアウエーキープ率は94%と、ジョンソン(75%)、スピース(81%)を上回った。しかしパット数はジョンソン、スピースともに28(12位)に対し、松山は33(109位)とパット不振が数字に表れている。いつもはアドレスに入ってからテークバック開始まで時間をかけていたが、この日はスタンス幅を狭く、前傾姿勢を浅めにしてストロークリズムも早かった。13年大会でスロープレーのペナルティーを科されており、無意識のうちにプレーリズムが早くなっていたのかもしれない。
年下ながら実力で勝るスピースには「(ヒデキは)優勝候補のひとり。これからメジャーで何回も勝つだろう」と持ち上げられ、ジョンソンからは「安定した選手だし、とても才能もある」と褒められたが、結局、2人との実力差は明らかだった。