荒天に翻弄され失速…全英18位の松山に「忍耐強さを」の声
E・エルスもスピースを「オールドヘッド(熟練した賢さ)」と語っており、プレースタイルはベテランのように落ち着いている。
それも自閉症の妹エリーの存在が大きく、「エリーの兄なので毎日謙虚な姿勢で生きることができる」と常々語っており、それが忍耐強いゴルフにつながっている。また支援が必要な子供たちをサポートするチャリティー基金を立ち上げるなど、ただカネ儲けのためにプレーするゴルファーでもない。
米ツアーはタイガー・ウッズの長期不振から「ポスト・タイガーはダレ?」と若手プロに注目が集まる。スピース同様に松山英樹(23)の名前も挙がるが、最終日は71で回り18位フィニッシュ。スピースには人気、実績とも大きく引き離されてしまった。
「優勝を目指していたからこの位置(18位)は悔しいし、不甲斐ないと感じている。全英で天気が荒れるのは初めての経験で、(頭では)わかっていてもいざとなると体はしんどくて、心も疲れる。寒さの中でショットがズレてしまいトップとの差が出てしまった」(松山)
7番までに3バーディーを決めた時はトップと2打差5位だった。10番では2打目をピンそば30センチにつけて通算11アンダー。ところが、その後は3ボギーとズルズル後退。日本人初のメジャー優勝もはかなく消えた。