貧打より深刻…巨人・杉内の肩はもはや「6回90球」が限界
原監督からすれば、「またか……」だろう。
1-2で敗れた21日の試合。それまで、阪神打線を散発の4安打無失点に抑えていた先発の杉内俊哉(34)が、6回に崩れた。先頭の鳥谷に7球粘られた末に右前打で出塁を許すと、2死一、二塁からマートンに走者一掃の左翼フェンス直撃二塁打を浴びた。打たれたのは、136キロの真っすぐ。やや高めに浮いたものの、内角の厳しいところを突いたボールを左翼越えに運ばれたのは、直球に威力もキレもなかったからだろう。
「確かに、杉内はイニングで言えば6回、球数で言うと90球から100球を境に球威やキレがガクンと落ちる。今季の42失点をイニング別に見るとやはり、6回に最多の16点を失っています。この日とまったく同じようなケースが6月13日のロッテ戦。5回まで1安打と完璧な投球をしていたにもかかわらず、6回に本塁打を浴びるなど2失点で降板し、今季3敗目を喫した。これは今季に限ったことではなく、昨季も総失点59のうち、6回が最多の19失点。うちのチームでは、“どんなに調子が良くても、中盤に必ずチャンスがくるから粘り強くいけ”と選手に指示をしています」(在阪球団スコアラー)