7季ぶりツアーV 勝てなかった原江里菜から落ちた“つき物”
【大東建託・いい部屋ネットレディス】(鳴沢ゴルフ倶楽部 ・6587ヤード・ パー72)
「今の気持ちはすごくホッとしています」
7年ぶりにツアー2勝目を果たした原江里菜(27)だ。昨年の伊藤園レディスでもトップに立ちながら最終日の上がり3連続ボギーの自滅で優勝を逃して泣いた。
1勝目は勢いで勝てても、2勝目のほうが難しいといわれているのがプロの世界だ。
なぜ、原はこれまで勝てなかったのか?
「同い年の有村智恵の存在が大きかったのです。アマチュア時代から有村のほうが実力が上で2番手の存在でした。高校進学も有村に誘われて東北高校に進み、そこでもゴルフ部主将が有村、原は副主将。有村は高校を卒業してすぐにプロ入りしましたが、原は大学進学を決めていたのでプロ入会も遅かった。そして勝利数でも有村の13勝に大差をつけられてしまった。いつも有村の背中を追いかけていたので、ツアー会場でも勝てない自分に納得できずカリカリしていた。それが有村の米ツアー参戦から変わってきた。周りに感謝する気持ちを表に出してイライラが消えてきた。プレースタイルにも落ち着きが出てきて、これまでの苦労から耐えることを学び、ようやく実を結んだということでしょう」(ツアー記者)
かつて日刊ゲンダイの連載で、「世界の頂点を目指すのが私の目標です」と力強く語り、キャディーバッグに“Go for major”の文字が刺繍してあった。有村に遅れたが、この2勝目で世界への道が開けるかもしれない。