報徳出身のロッテ大谷恐れる母校の“TD”と“MD”って何?
TD以上に過酷なのがMD(向こうまでダッシュ)だ。
こちらは主に1日の練習後の「締め」に行われる。部員全員がホームベースからライトにのびるライン上に並び、スタートの合図とともに、一斉にレフト側にダッシュ、左翼後方のフェンスに触れて、再び元の場所に戻ってくる。
通常の目標タイムは80秒前後だが、MDに関してはその日の監督、上級生の気分によってタイムが変動する。最悪の場合は日が沈んだ暗闇のグラウンドを延々と行ったり来たりする地獄を味わう。
「たまに監督の機嫌が悪くて、どう考えてもクリアできそうもないタイムを設定された時は、何度も野球をやめたいと思いました。二度とやりたくないですが、あの練習をやったからこそ、プロでもやっていけているというのも少なからずありますから。報徳の伝統、複雑ですね(苦笑)」