菅野でベイに逆転負け 巨人“戦犯”は貧打攻撃陣と評論家指摘
土壇場で試合が暗転した。13日のDeNA戦。巨人の2-0で八回を終えた。マウンドには、防御率リーグ1位の菅野智之(25)。盤石のそのエースがDeNA打線をわずか2安打に抑えていたから、同一カード3連勝を確信した巨人ベンチには笑顔があった。
しかし、試合後に笑っていたのは、敵将の中畑監督だった。
「いやあ、奇跡が起きましたね。ヘヘヘヘ」
九回。菅野が1死から2連続二塁打を浴びて1点を返されると、4番の筒香にまさかの逆転2ランを被弾した。そんな菅野に原監督は苦言を呈した。
「あと3つのアウトが遠かったということ。そこが勉強でしょうね。これからのジャイアンツを担う若いバッテリーがこれを教訓として生かすことが非常に大事ですね」
評論家の橋本清氏がこう言う。
「この日の敗戦で菅野は今季8勝8敗になりましたが、防御率は12球団トップの1.86。防御率1点台で貯金がゼロというのは普通ではあり得ません。言うまでもなく、貧打の影響です。バッテリーの詰めが甘いといえばそうでしょうが、3失点まではOKと思うのと、1点もやれないとマウンドに上がるのでは、心身の疲労がまったく違う。菅野は開幕から打線の援護が期待できない中で、自分が抑えれば勝てると自分で自分にプレッシャーをかけて投げてきたはずです。集中力が途切れて詰めが甘くなったとしても責められませんよ」