巨人に吉田・小笠原「W獲り構想」も…東海大相模に“鉄の掟”
巨人のドラフト1位候補が聖地でも実力を発揮した。東海大相模(神奈川)の小笠原慎之介(3年)が12日、初戦(2回戦)の聖光学院(福島)戦の九回1死から登板。初球から148キロの直球で場内をどよめかせると、4球目を二ゴロ。続く打者の4球目に最速を1キロ更新する151キロをマークし、ネット裏に陣取ったプロのスカウト陣をうならせた。
先発はこちらも巨人が上位候補にリストアップしている吉田凌(3年)。8回3分の1を4安打1失点で、45年ぶりの全国制覇へ快勝発進である。
東海大相模OBの巨人・原辰徳監督(57)も喜んだ。自宅でテレビ観戦。小笠原と吉田について「両エースだし、チームの看板だからね」と後輩たちの活躍にニコニコだった。現地では堤辰佳GM(49)が視察。甲子園前まで県岐阜商の最速152キロ、高橋純平(3年)の評価が上回っていたが、地方大会を経て小笠原が1位候補の最有力に急浮上したようだ。ただ、巨人には別の思惑もあったという。チーム関係者は「小笠原、吉田の151キロダブル取りです」とこう続ける。
「東海大相模は原監督の出身校でスカウトにも同校OBがいるなど、巨人とはつながりが深い。球団内には1位で小笠原、2位で吉田が獲得できれば、なんて意見もあったが、どうやらこれは難しそうなんです」