メッセも能見もお嫌い…首位阪神に深刻「東京ドーム恐怖症」
18日からの首位阪神との3連戦で、2敗すれば自力優勝の可能性が消滅する巨人。ある選手が試合前にこう言った。
「阪神に2敗で自力優勝消滅? まあ、大丈夫じゃないですか」
巨人ナインに焦るそぶりも悲壮感もない。なぜか。首位を走るのが阪神だからである。
阪神先発のメッセンジャーは東京ドームが嫌いだという。案の定、7安打、5四球、5失点で四回途中KO。阪神OBがこう言う。
「昨年のCSで巨人に4連勝できたのが信じられないくらい、狭い東京ドームを投手陣が嫌がっている。特にこの日先発したメッセンジャー。こすったような打球が本塁打になってしまい、『ここは狭過ぎる』と荒れたことがある。投げたくない球場らしく、狭い東京ドームと横浜スタジアムではナーバスになって自滅することが多いんです」
今季の東京ドームの巨人戦は1勝2敗、防御率5.71。横浜スタジアムのDeNA戦も0勝2敗、4.50とOBの言う通りだが、東京ドームが嫌いなのはメッセンジャーだけではない。19日の2戦目に先発予定の能見も0勝1敗、7.50。リーグトップタイの10勝を挙げている3戦目の藤浪も0勝3敗、4.57。「表ローテ」でさえ、この体たらくだから、原監督をはじめ巨人ナインは余裕しゃくしゃく。東京ドームに来ると、虎が借りてきた猫のようになるのを知っているのだ。