今季6人目、8月は3人も…メジャーで“ノーノー”量産の理由
今季、ここまでの本塁打数は、ア・ナ両リーグともほぼ昨年並み。際立って打者のレベルが低下しているわけではない。ジャイアンツの右腕ヘストンのように実績のない投手が達成したのは、MLBが今季から取り組んでいる試合の時短とも無関係ではないだろう。
打者は片方の足を打席から外せないため、じっくり相手バッテリーの配球を読んだり、データを思い出している暇はない。テンポ良く投げ込んでくる投手に対応しきれずに凡打の山を築くケースが増えたのは否定できない。
さらにMLBの方針もあって、審判が投手に有利な判定を下す傾向があるといわれる。四死球が多くなれば試合時間が長引く。スムーズな試合進行を図るため、際どいコースはことごとくストライクと判定する審判も少なくないという。
今後も時短対策は徹底されるだけに、来季も多くのノーヒッターが誕生するかもしれない。