今季6人目、8月は3人も…メジャーで“ノーノー”量産の理由
メジャーでまた偉業が成し遂げられた。カブスの右腕ジェーク・アリエッタ投手(29)が30日(日本時間31日)のドジャース戦でノーヒットノーランを達成。12日の岩隈久志(マリナーズ)、21日のマイケル・フィアーズ(アストロズ)に続いて8月だけで3人目、今季通算6人目のノーヒッターとなった。
過去10年で最も多い12年の7度(うち1回は継投)を上回るペースで快挙が続出している。
今季ここまで大仕事をやってのけた6人ともカッターを武器とする投手だ。アリエッタは昨年、米スポーツ専門局「ESPN」が選ぶ「ベストカッター」の1位に選ばれた。岩隈や6月20日のパイレーツ戦で達成したナショナルズのシャーザーは、今季新たにカッターを球種に加えて投球の幅が広がり、無安打無得点につながった。カッターはスライダー回転の速球のこと。打者の手元で微妙に変化してバットの芯を外す。少ない球数で打ち取れるため、ここ数年はカッターの精度を上げる投手が増えている。いずれの投手も武器とするカッターを有効に使ったことが偉業達成につながった。