弱点を徹底攻めか…女王・吉田沙保里に海外勢の“包囲網”
「霊長類最強の女」の牙城を崩そうと海外のライバルたちがタッグを組んだという。
レスリングの世界選手権(米国・ラスベガス)は、10日(日本時間)から女子の各階級がスタート。53キロ級には吉田沙保里(32)が登場し、前人未到の16連覇を目指す。
今大会もダントツの優勝候補だが、ライバルも手をこまねいているわけではない。女王の座から陥落させようと「吉田包囲網」を敷いたのだ。
今大会は同階級に46人がエントリーした。吉田の実力は抜きんでており、対戦相手にとっては個々の力だけで倒すのは容易ではない。上位進出が有力視される選手の間では「準決勝までに対戦した選手がサオリ(吉田)に致命傷を負わせれば勝機が出てくる」とささやき合っているなんて話もある。
「吉田はジュニア時代に骨折して以来、右手首に爆弾を抱えています。疲労骨折も珍しくなく、吉田にとっては数少ないウイークポイントとも言えるものです。吉田を倒すには弱点を攻めるのが効果的なのは言うまでもなく、しつこく右手首を攻め、勝てなくても決勝までにダメージを与えるしかない。吉田と同じブロックに入った選手は右手首を執拗に攻めてくることが考えられます」(レスリング関係者)