3度の“ノーノー未遂” 引退レオ西口が1年目にみせた大物感
■“タコ踊り”のような投球フォームはいつから?
和歌山出身の東尾監督と同郷ということもあり、大いに期待された。練習嫌いでも結果を残す天才肌で、2年目の96年には16勝、173奪三振と最多完投を記録。97年は初の開幕投手を務め、最多勝、最多奪三振、最高勝率、沢村賞、MVPなどタイトルを総なめにした。
西口と言えば忘れられないのが3度のノーヒットノーラン未遂だ。02年8月の千葉ロッテ戦、05年5月の交流戦での巨人戦はいずれも九回2死から安打(巨人戦は本塁打)を許した。
悔しかったのは05年8月27日の楽天戦だろう。九回まで無安打に抑えていたが、延長十回に沖原に打たれて快挙を逃した。「思い出すのはノーヒットノーラン。今思えばやっとけばよかった」と語った。
ちなみに前出の片平氏は、評論家などから「タコ踊り」と揶揄されてきた西口の躍動感あふれるフォームは「入団当時から変わりません」と言った。