M点灯お預けも…ヤクルトナインを待つオフの大盤振る舞い

公開日: 更新日:

■補強に使うより選手に還元

 球団の収入増も追い風になりそうだ。

 今季のセ・リーグは史上まれに見る大混戦。その中で優勝を争い、観客動員は大幅増。23日の広島戦は全席完売だった。すでに前年(約144万人)を上回り、160万人に迫る勢いだ。仮に年間の観客動員数が160万人に達して前年より計16万人増え、チケット代を1枚3000円として計算すると、それだけで5億円近い増収となる。

 優勝してCSファイナルステージを主催すれば、本拠地で最大6試合できる。放映権料、チケット、グッズ等の売り上げで1試合あたり1億円以上の収入があるとみられ、日本シリーズ進出なら分配金も手に入る。

「オフの補強は昨オフ参戦したFA市場を避け、ドラフト、戦力外選手の獲得に重点を置く。元メジャーで四国IL・高知の藤川球児も獲得リストに挙がっています。ライバルと目される古巣の阪神も、提示は5000万円にも届かない程度というから、ヤクルトにもチャンスはあるし、それほど大金は必要ない。今季は山田を筆頭に生え抜き選手が力をつけたことが大幅な戦力アップにつながったわけですから、優勝して儲かった分は働いた選手に還元しようということでしょう」(前出のOB)

 選手の年俸が巨人、阪神などに比べて安く、もともと給料が上がりやすい環境にもある。日本人選手で1億円を超えているのはFAで獲得した成瀬と大引、ベテラン左腕の石川だけ。元値がさほどではないだけに、リーグ優勝ならオフの大幅昇給は堅そうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…