30試合以上登板が8人 ヤクルト「リリーフ陣」こそ“陰のMVP”
最後まで持つのか。
13日の中日戦。延長十二回の引き分けに持ち込み、単独首位に立ったヤクルトはこの日も7投手をつぎ込んだ。3番手のオンドルセクは、これがリーグ2位となる62試合目の登板。5番手の秋吉は、その上を行く65試合目のマウンドである。
先発陣の完投数が12球団最少のたった3試合とあって、ブルペンは開幕からずっとフル回転。その結果、この日の2番手のロマンも55試合、4番手のバーネットも51試合に投げるなど、“酷使”が続いている。30試合以上に登板している投手はリーグ最多の8人。みな疲労困憊ではないか。
「7月の初めくらいまではベンチも、連投は2試合までに制限するなど、なんとかやりくりしていましたが、勝負どころの夏場に入ってからはそうも言っていられなくなった。ここ15試合で11試合に投げている秋吉などは、2試合の雨天中止を挟んでいるものの、この日が6連投目です。それでも秋吉、オンドルセクともに9月はまだ無失点。七回からの6イニングを6投手が無失点に抑えたこの日の試合後、高津投手コーチは『彼らの絶対に負けられないという気持ちが大きかった』と称えていましたが、内心では“頼むから最後までもってくれ”と祈るような気持ちだと思いますよ」(放送局関係者)